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車のECUシステムには主にセンサー類の故障等を積極的に検出するための自己診断機能があり、これは完全にセンサー類が破損しないと検出できなかったりもしますが知識として踏まえておけば事前整備にも繋がり安心かと思われます。
ダイアグノーシスのモニタリングコネクタ等の設置箇所はネット上で既に公開されていますので、ここでは敢えて触れません。
リードメモリ、Dチェック(テストモード)、クリアメモリと合わせて覚えておくと更にインプレッサにはまれますネ。
トラブル (エラーコード) | 診断項目 | 検出内容 | 1.5L、1.6L、 1.8L、NA車 | ターボ車 |
11 | クランク角センサ | クランク核センサ信号系断線又は短絡 | ○ | ○ |
12 | スタータSW | スタータ信号系断線又は短絡 | ○ | ○ |
13 | カムセンサ | カムアングルセンサ系断線又は短絡 | - | ○ |
14 | インジェクタ#1 | インジェクタ駆動系断線又は短絡 | ○ | ○ |
15 | インジェクタ#2 | インジェクタ駆動系断線又は短絡 | ○ | ○ |
16 | インジェクタ#3 | インジェクタ駆動系断線又は短絡 | ○ | ○ |
17 | インジェクタ#4 | インジェクタ駆動系断線又は短絡 | ○ | ○ |
21 | 水温センサ | 水温センサ系断線又は短絡 | ○ | ○ |
22 | ノックセンサ | ノックセンサ系断線又は短絡 | - | ○ |
23 | エアフロメータ | エアフロメータ系断線又は短絡 | ○ | ○ |
24 | ISCV | ISCV系断線又は短絡 | ○ | ○ |
31 | スロットルセンサ | スロットルセンサ系断線又は短絡 | ○ | ○ |
32 | O2センサ | O2センサ系断線又は短絡 | ○ | ○ |
33 | 車速センサ | 車速センサ系断線又は短絡 | ○ | ○ |
42 | アイドルSW | アイドルスイッチ系断線又は短絡 | - | ○ |
43 | アクセルSW | アクセルSW系断線又は短絡 (リードメモリでの検出不能) | - | ○ |
44 | 過給圧制御 | 過給圧制御系統の異常検出 | - | ○ |
45 | 圧力センサ、大気圧/絶対圧切り替えソレノイド | 圧力センサ、大気圧/絶対圧切り替えソレノイド系統の断線又は短絡を検出及びバルブスティック | - | ○ |
51 | ニュートラルSW | ニュートラルSW系断線又は短絡 (リードメモリでの検出不能) | ○ | ○ |
運転席のブレーキペダルの上あたりに1Pinの黒色コネクタのオス/メス、及び2Pinの緑色コネクタのオス/メスが接続されず切り離された状態でぶら下がっていると思います。これらのコネクタの接続する組み合わせでECUの機能が働き出します。(初めて見るとただ単に外れているコネクタに見えるので、繋ぎたくなってしまいますが...)右上の緑色、黒色のオス/メスコネクタが該当するコネクタです。また黄色のコネクタは、セレクトモニタ用になります。 【リードメモリ】 ECUに記憶されたエラーコードを表示する機能で、メーターパネル内Check Engineランプの点灯であらわされます。手順は以下のように、黒色コネクタを接続して実施します。 イグニッションスイッチOFFの状態を確認し、1Pinの黒色コネクタを接続する。 イグニッションスイッチONの状態にして、チェックエンジンランプを確認する。 定期的に短周期で点滅している場合は、正常。 短/長周期混在で点滅している場合には、トラブルコードを表示しています。 イグニッションスイッチをOFFにして、接続したコネクタを分離する。 【Dチェック(テストモード)】 こちらは順序にしたがって積極的に故障診断を行います。手順は以下のように、緑色コネクタを接続して実施します。 イグニッションスイッチOFFの状態を確認し、2Pinの緑色コネクタを接続する。 イグニッションスイッチONの状態にして、チェックエンジンランプの点灯を確認する。 右側リアシート後下付近からフューエルポンプ作動音が断続的に聞こえるのを確認する。 ラジエターファンが音が断続的に聞こえるのを確認する。 右前のストラットとエアクリーナボックスの間にある過給圧制御用デューティソレノイドバルブの作動音がカチカチ周期的に聞こえるのを確認する。 アクセルペダルをゆっくりと一杯まで踏み込んだ後にゆっくりと戻す。 エンジンを始動する。 10Km/h以上で走行し車速信号を発生させる。 2000~3000rpm以上のエンジン回転数で1分間以上待機する。(O2センサーの活性化) CheckEngineランプの点灯状態を確認する。 定期的に短周期で点滅している場合は、正常。 短/長周期混在で点滅している場合には、それはトラブルコードを表示している。 【クリアメモリ】 ECUに記憶されたトラブルコードを消去します。手順は以下のように、緑色コネクタを接続して実施し、バッテリを外してブレーキランプ等を点灯させてしばらく待っても代用になりますが、以下の方法が確実です。 イグニッションスイッチOFFの状態を確認し、1Pinの黒色コネクタ および、2Pin緑色コネクタを接続する。 Dチェックを実施する。 点滅している場合は、クリアメモリ完了。 短/長周期混在で点滅している場合には、それはトラブルコードを表示しています。イグニッションスイッチをOFFにして、接続したコネクタを分離する。