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コンタクトブレーカー(ブレーカーアーム)のメンテナンス

今回の作業は前回のディストリビューターのメンテナンス の次に行いました。コンタクトブレーカーとは一般的にポイントと呼ばれています。役割りとしてはエンジンの回転により、点火の時期に合わせてイグニッションコイルに流れる電流を送・断するスイッチみたいなものです。
本来なら使用時間不明なので新品交換が良いのでしょうが、状態をチェックしたところ状態も悪くなかったのとボクのSAはナンバー無しで現在は公道をはしることもありませんので、接点に当り付けをしてみました。
ディストリビューターキャップを外せばご覧のようにコンタクトブレーカーが確認出来ます。ボクの12Aロータリーエンジン用はポイントが2つ有ります。
そしてポイント接点の正常隙間は0.45mmで中央のカム軸の回転時にカム軸の山にコンタクトブレーカーの足が乗った時にポイントの隙間が0.45mmになるように調整します。
その前にポイントはドライバーで簡単に取り外し調整が可能なので外し状況確認します。
はい。簡単に外れましたネ。
ポイント接点は完全に閉じた状態ですが通電時はこのようになっています。
部品右側中央部の茶色のがカム軸に乗りポイントを動かす足部です。足には磨耗防止のためシリコングリスが塗布されているのが解ります。
接点を開いて目視します。カーボン?煤?の様な物と正常ではありそうですが焼けも確認出来ました。
接点に割れや欠損も無いので表面を磨きこのまま使用できそうです。
磨くといっても、耐水ペーパーで接点の表面を極うすく一皮剥くといった感じです。決して削るのではありません。
パーフェクトですきっちり面出し成功です。エアーダスターでホコリを飛ばし確認しました。これでメンテナンス前よりも通電状態はかなり良くなると思います。
せっかくですから全体の汚れや古いシリコングリスをタイホーコーザイ 電子部品洗浄剤ウエスを用い除去し足部には新しくシリコングリスをグリスアップです。
この時注意したいのは必要以上にグリスを着け過ぎないことです。カム軸は高速で回転していますので余ったグリスが飛び散り汚れや不具合を招きかねませんからね。
(ボクも少しは利口になったかなプププっ)
2個とも同じように点検整備し最後はディストリビューター内に戻します。
この時、シックネスゲージを使ってコンタクトブレーカーの足部がカム軸の山に乗り上げポイントの隙間が0.45mmになるように取り付ければ完了です。
±0.05mmの許容範囲はOKですが、ボクには珍しく慎重にきっちりと0.45mmに調整しました^^;
最後には12Aロータリーエンジンに火を入れ様子見...
実際に各テスターを使っての点検をした訳ではありませんが気のせいでしょうか確かにアイドリングは安定しておりすが、排ガスのオイル臭さも減少したように思います。


ポイントの調整作業も旧車ならではの醍醐味の一つですね?!(笑
一発始動、かぶらないキャブ、アクセルのダイレクト感、目に(地球に)優しい排気ガスetc...古い車ですが、このSAは旧車の中でもロータリーエンジンと言う多くの方が乗るレシプロエンジンとは違い、他車種のパーツ流用なども難しく純正部品の廃盤も多くなってきて入るのも事実ですが、なんとか頑張って現代の車に引けをとらない快適な旧車を追求していきたいですね。

やっと出戻れた初めての愛車でもある初代サバンナRX-7ですから...



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